milk_milk_stellarのブログ

私の好きなものについて語ります。

好きな曲についてpart2

今回は作詞・作編曲堀江晶太氏、歌唱佐咲紗花氏の「夢と色でできている」について。

これは誰が聴いても泣けるくらいにはエモいんですわ。

 

※この曲が主題歌として採用された美少女ゲーム「夢と色でできている」の内容から引用するためネタバレ注意。

 

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まずメロディについて。ピアノイントロから始まりギターとベースが加わりドラムが入って最初の雰囲気とはガラッと変わっていく。part1と同じく、ギターについては全く知見がないのでベース・ドラム・ピアノについて。まずベース、メリハリがすごくついていて曲を支えるフレーズとメロディを奏でるフレーズのハイブリッド。サビ以外は割とギターと同じようなメロディが多く、すごく耳に残りやすい。次にドラム、ドラムでここまでエモいフレーズを作曲できるのは天才としか言いようがない。どのパートにも言えることだが、決して激しい訳では無いのにものすごく感情が揺さぶられるだろう。続いてピアノ。ポップスで流行りのジャズ調というよりはメロディに沿ったコード進行で心地よい響き。最後に歌声。佐咲紗花氏独特の声の幅が存分に出されており、ビブラートやしゃくりが感情に訴えかけてくる。そして心地よいロングトーン。神ですわ。

 

さて歌詞について語りたい。

まずイントロ「世界はかつて僕等だけで 叶わない夢なんてなかったね」。これは皆子どもの頃に感じていた事ではなかろうか。世界の中心が自分たちで、成功したかはともかくやりたい事が全てできていた子ども時代。それを思い出させてくれる詞である。ここでまず泣きました。えぇ。

「きっと僕等は変わってない (中略) 大人びても 涙を知っても 君はちゃんと君だ」。これはゲームにも関わる話になってくるが、一度離れ離れ(あるいは距離を置いていた)人物達が再会した時、色んな経験をしても仕草や笑い方、内面は変わってないということ。成人式とかで感じた人も多いはず。

「届かなかった手もやり直すんだ いま僕等はまた始まった」。過去に一悶着あったが、再会したことで再び自分たちの時間が始まることを示唆している。

「夢の先を見に行こう 待ってるさ 僕等のことずっと」。再会した人物達が止まっていた時間の先へ歩み出すことを表している。なんともエモいですね。まだサビ入ってないんですのよ。

続いてサビ。「Our Times made of dreams and colors」「形のない想いだって あの日を救うはずだって信じてる ねえ信じてる」。「夢と色でできている」ですね。僕等の時間は夢(これからやりたい事)と色(自分と仲間の特徴)でできている。まさに人生を表しているようですね。共感できるところが多いこと。そして形のない想い=普段言えない言葉が過去の出来事を清算…いや過去を今に繋げてくれるということかな。それを表している。

「言えなかった言葉も知らなかった気持ちも全部連れて行こう」。これについては語るまい。秘めていた想いと共に、これから色んなことを経験しようということであろう。

「そして僕等は辿り着く 置き去りにしてしまった約束に (中略) ここにちゃんとあって まだ続いてる」。自分達がしていた約束、それは誰も言わないようにしていたが皆の胸の中にはまだ残っていた。

「悲しみさえも合言葉」。喧嘩したり泣きあったこともいい思い出で、それを経験したからこそ今がある。エモいですね。

「誰も知らない日々で僕等 優しさ掛け違えて たからもの 抱いてはぐれた 例えば君は嘘で僕は痛みで守ってたんだね 握りしめたせいで でこぼこなんだよ 僕等に似て」。優しさだと思って行動した結果、皆の心が離れてしまった。でも各々の優しさで嘘や痛みで前述した約束を守っていた。守り方や優しさは違えど誰一人として約束を忘れていなかった。不器用なせいででこぼこになってしまった。自分と凸凹になった約束を重ねている。国語の天才か。

そして締め、堀江節がやって参りました。「響きあって止まないような これからの僕等が出会う旅に(一番)」からの「響きあって止まないような 呆れるくらい愛しい日々に ああ 僕はやっぱり 僕等(きみ)が大好きだ」。一番では今から夢を叶えていこうという段階だったが、ラストでは夢を叶えている途中で不器用ながら仲間のことが大好きだ、という気持ちを吐露している。呆れるくらい愛しい日々、みんなが居る何気ない日常、そして僕等の時間を彩るみんなのことが大好きだと言っている訳ですね。ここ好き。泣いた。

 

part1でも述べた通り、堀江節は曲がストーリーになっている。今回は「恋愛と成長」よりは「友情と成長」にフォーカスした詞であった。特に幼少期から青年期にかけて、4:40でこのストーリーが展開されている。是非自分の子どもの頃を振り返りながら聴いて欲しい。

 

いかがでしたか?語った結果、とてもエモい曲だということが分かりました!ゲーム「夢と色でできている」は、私はクレヨンしんちゃんLv100というように形容しているんですが、それは主題歌の詞からも読み取れることでしょう。特にこの曲は経験している人が多い、小学生低学年時代の「なんでもできそう」と思っていた世界をうまく表現している。エモいと思った方は是非一度聴いてみて、曲がいいと思ったらゲームもプレイして欲しい。